お寿司のこと
お寿司が好きです。
「好物は何か?」と聞かれたら間違いなく「お寿司(とお好み焼き)」と答えます。
小さいころから好きだったような気もするし、最近になって好きになったような気もするし、自分でもよくわからないけど、食べるとどれだけ落ち込んでいても幸せな気持ちになれます。
20年ほど前、小学生だったころ。
旅行好きの両親に連れられよく長野から東京に遊びに来ていて、夕飯にお寿司というと決まって行くお店がありました。
渋谷にあったそのお店は、地元とは比べものにならない人混みを親の手をにぎりながら抜け、ギラギラビカビカとしたあやしい路地裏をまがったうす暗い通りにある回転寿司屋さんでした。
いつでも人が並んでいて、職人さんは活気があって、中国人らしい店員のおねえさんはちゃきちゃきしていて、店内の真ん中にはおおきなマグロの人形が吊るされていて、全皿💯円で、中トロは2皿までで。
当時は食べ盛りだったからか30皿近く1人で食べていたみたいです。いまは20皿も無理だなあ。
そのお店が正確にどこにあったのか、なんという名前なのかまったく覚えてないのですが、その景色だけははっきり覚えています。(たぶん道玄坂あたりかなあ)
たぶんお寿司は食べる場所も含めて好きなんだと思います。
新幹線に載って自分の席まで飛んでくる回転寿司店や、都心にある店内に川が流れてるお店、金沢で夜遅くに入った岩松了氏似の大将がやっていたお店、同じく金沢でめちゃリーズナブルに食べられる市場の中の回転寿司屋。なんだ愉快な店ばかり行ってるじゃないか。
ぼくにとってお好み焼きは家庭の味で家でしか食べられないもので、お寿司は外食のなかの王様なんですね。
回転寿司で流れるレーンをみながら何を食べようか悩む時間も、高級なお店でそわそわとした気持ちでおすすめを聞いてみる瞬間も大好きなのです。
それで美味しければもう文句なし。
はじまったばかりの30代、寿司ライフを楽しみたいと思ってます。
あの、おすすめのお店とかあったらTwitterとかでも教えてください。ぜひ。